2005年11月、静岡地域における全放送局が地上デジタル放送をスタートしました。地域全ての放送局がスタートしたのは、地方においては全国初でした。
地上デジタル放送では、高画質映像が視聴できるばかりでなく、データ放送サービスにより、ニュースや天気などの情報をいつでも視聴できるようになっています。2006年4月には、ワンセグが開始され、いつでも何処でも番組視聴ができることや、携帯通信を利用したサービスで、投稿や応募などの視聴者参加番組が増加を見せております。
FINOでは、BMLセミナーを開催し、データ放送サービスの動向や、将来的なビジネスチャンスを踏まえ、コンテンツ制作に必要な「BML」を紹介し、データ放送サービスの基礎知識習得と、コンテンツ制作取り組みへのきっかけづくりを目指しました。
【開催日時】
2006年6月7日(水)10:00~17:00
【開催場所】
B-nest静岡市産学交流センタープレゼンルーム
【講師】
パナソニック映像株式会社 デジタルソリューション部 部長 森川薫晴氏
パナソニック映像株式会社 デジタルソリューション部 データ技術チームリーダー 松井宏樹氏
NPO支援技術開発機構 副理事長(静岡県立大学 教授) 石川准氏
【受講料】\10,000
【参加数】50名(受講生31名、来賓10名、補助スタッフ9名)
【講義内容】
<午前>
■地上デジタル放送の概要
・データ放送とは(データ放送のサービス例)
・データ放送の仕組み(構成・サービス分類・ワンセグデータ放送)
■アクセシビリティ・ユニバーサリティ
<午後>
■TS、ES、カルーセルについて
・時間軸の概念(イベントメッセージ、モジュールアップデート)
・必要なARIB規格書・技術資料の概要 DB Tech Plazaについて
■モノメディア制作
・JPEG/PNG/MNG バイナリテーブル AIFF-C/MPEG2-AAC
■BMLコーディング
・HTMLとの対比(扱えるタグ等)
・レイアウト方法(ECMA概要)
■制作環境
・コンテンツチェッカー(PC)
・プレビューシステム(i-Link対応PC+DVHS+市販受信機)
【総括】
本セミナーは、受講者より大変好評を得ました。それは、BMLが放送関係者に閉じられがちなことにも大きく起因しているとおもわれます。また、受講者よりあわせてご要望をいただいており、BML制作者の育成を目的として、次のステップにむけてセミナー開催を検討していきたいと考えております。
【お問い合わせ先】
NPO法人ふじのくに情報ネットワーク機構
BMLセミナー担当 山田